【合コン体験談】1時間45分遅刻してきた男
仕事の関係で合コンの開始時間にどうしても間に合わないという方はたまにいらっしゃいますよね。
遅れると言っても30分か最大でも1時間だと思っていました。
合コンは基本的に2時間ですから1時間以上遅刻するなら別の方を誘うのが賢明ですよね。
そんな中、わたしの合コン史上最大の1時間45分も遅刻して参加した男性がいました。
さらにびっくりしたのが、もともとそれだけ遅れるとわかっていて参加したことです。
どうしてこの男性が参加することになったのでしょうか。
スレンダー美人な幹事
その合コンには婚活仲間の友人に誘われて参加しました。
女性幹事をしてくれていたその友人は「男性が結婚したい職業ランキング」に常にランクインしている「CA(キャビンアテンダント)」をしています。
身長170㎝で手足が長く、お顔がとても小さいスレンダー美人です。
お顔は北川景子のような正統派美人で、婚活なんてしなくてもモテモテなのでは?と思っていました。
しかしこのスレンダー美人の幹事は理想の男性像が高すぎて、なかなか出会いがなく婚活をしているのです。
CAが男性に求めるスペック
スレンダー美人の女性幹事が男性に求める条件は「年収2,000万円以上」「身長180㎝以上」「27~35歳」この3つだけです。
3つだけというと少ない気がしますが、ひとつひとつのハードルが高すぎます。
まず「年収2,000万円以上」ですが、人口のわずか0.5%だそうです。
そして身長「180㎝以上」は、人口の7%です。
ここまででもとんでもない確率になりますが、そこにさらに結婚適齢期である「27~35歳」という条件が加わってしまうともう該当する人物がほとんどいないんじゃないかと思ってしまいます。
合コンの男性陣のスペックは最高
CAでなおかつ美人な友人の仕切る合コンは質が高いことで有名でしたが、今回も男性陣のスペックは最高でした。
合コンが始まり自己紹介で何のお仕事をしているのかを、こんなに期待して聞ける合コンはなかなかありません。
4対4の合コンで、一人目の男性が総合商社勤務の28歳。
二人目が同じく総合商社勤務の29歳。
三人目が弁護士で31歳。
残りの一人は遅れているので詳しいスペックはわかりませんでしたが、おそらく同じように高スペックな男性なのだと思います。
やる気のないスレンダー美人
普段の合コンでは一生懸命笑い、話題を盛り上げて、サラダを取り分けてとやる気満々のスレンダー美人の幹事ですが、今日は積極的に動くことは一切なく、もくもくとドリンクを飲んで食べ物を食べていました。
「体調でも悪いのかな?」と思いましたが、わたしも目の前の高スペック男性達を射止めようと必死でスレンダー美人を気にしている暇はありませんでした。
合コン開始から1時間が過ぎても残りの男性一人がやってこなかったので、女性陣のなかでは「このままドタキャンなんだろうな」という雰囲気が漂っていました。
1時間45分遅刻してやってきた男性
2時間の飲み放題もラストオーダーが終わり、そろそろ店員さんにお会計を渡されるような時間帯になってようやく残り一人の男性メンバーがやってきました。
もうラストオーダーも終わっているし後は帰るだけなのに、いったい何しに来たんだろうかとすら思いましたが、一応自己紹介をし始めました。
「遅れて申し訳ありません。年齢は30歳で仕事は会社経営をしています。よろしく。」
遅れてやってきた四人目は30歳の経営者でした。
自己紹介が終わったとたんに周りの男性陣が好き勝手にしゃべりはじめました。
遅刻してきた男性のスペック
「こいつバリバリの経営者で、この前2,000万円の車キャッシュで買ったんだよ!」
「この腕時計ロレックスの限定モデルで、一般人には絶対に回ってこない品だよ!」
などなど武勇伝がたくさんありました。< きっと会社が上手くいっていて金回りがいいんだろうなと思いました。
でも1時間45分も遅刻してくるなんて普通に考えたら非常識ですし、わたしの恋愛対象には入らなかったです。
どうしてこの男性が参加したのか
遅刻してきた男性の自己紹介が終わったタイミングで店員さんがお会計を持ってきました。
男性陣がおごってくれました。
そしてお店を出ようとした立ち上がった瞬間、女性幹事のスレンダー美人のCAが遅刻してきた男性の横にぴったりくっついて歩き始めたのです。
「あ!そういえばこの遅刻してきた男性、スレンダー美人の求める条件全てクリアしてる!」
ピンときました。
1時間45分も遅刻して参加した男性は、恐らく女性幹事のスレンダー美人が男性幹事に「どんなに遅れてもいいからわたしの条件に合った男性を参加させて!」と言ったのでしょう。
遅刻男に罪はなし
遅刻はとても印象が悪く、今までわたしは遅刻された時点で「なし」判定をしていたのですが、今回の男性のようにそれぞれやむを得ない事情があるんだなぁと思いました。
最初から「なし」判定をするのではなくどんな理由があるのかを考えて時には受け入れてあげようと思えた出来事でした。